2009年12月26日 (土)

冬山へ向かう前に

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冬山遭難のニュースを聞くたび残念に思う。
強烈な天候とはどういう状況か?自分自身の経験からいわせてもらうと、身動きができないどころか、人間が空を飛ぶことだってあるのだ。

写真は西吾妻山(2,035)山頂付近3月上旬の様子。おわかりだろうか、山頂だけが風が吹き荒れている。標高や水平距離が50メートル違っただけで恐怖のエリアに入り込む。 山頂を目指すのなら、相当な覚悟が必要だ。

この周辺の山、磐梯山、西吾妻山、安達太良山。いずれも冬山登山者に牙をむくことがある。

雪国の人間は晴れの日に感謝する。冬に晴れ間は少ないからだ。まず、このことを理解した上で入山して欲しい。

最後に、冬山で意外に持っていない装備がゴーグル。吹雪でサングラスは役に立たない。顔を覆うこともできるゴーグルは必需品だ。

2009年12月12日 (土)

救急現場で私たちができること

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                                    救命救急研修イメージ

                ■ 救急車が到着するまでに ■

勇気を出して119番通報をした家族は、救急車が来るまで何をしていいかわからないものです。

そんな時に居合わせた私たちにもできることがあります。
「素早い通報」「素早い蘇生処置」「素早い搬送」「素早い診療」の4つが救命の連鎖といわれています。もちろん出来ることだけでOKです。二次事故にならないよう無理せずに手伝えたらいいですね。

      ◇◇◇ 救急車到着後の流れ ◇◇◇

被救護者をストレッチャーに載せ保護の上、救急車まで搬送します。
        ↓
救急隊員は被救護者を乗車させた後バイタルサインをチェックします。体温・脈拍・呼吸状態・血圧・意識レベル。(パルスオキシメーターのセンサーを指先に付けて脈拍数と動脈血酸素飽和度(SpO2)を計測します。)
        ↓
その間にどこの病院に搬送するか確認します。

           ▼▼▼この間にできること▼▼▼

交通整理。雪国なら除雪。ストレッチャーが通れるように動線確保。
近親者を落ち着かせる。家族なら、付き添い人の決定。
聞かれる事はいろいろあります。でも大丈夫です。救急隊員さんはプロです。
           以下問診の一例です

「何時頃症状がでましたか?」
「搬送後どなたに連絡すればいいですか?電話(携帯)番号を教えて下さい。」
「ふだんから症状がありましたか?」
「かかりつけ医はありますか?」搬送病院の選定にかかわります。
「飲んでいるお薬は?」

 近所に救急車が到着すると手伝うようにしています。今日はストレッチャーが被救護者のそばまで行けるよう障害物を移動。
 交通整理も大切ですね。バイタルサインのチェックも早かったようで5分とたたずに搬送されて行きました。若い救急隊員さんたちがスムーズな活動ができるよう手伝いたいものです。

2009年11月 9日 (月)

電気もない携帯電話も通じないから魅力がある

20091108_4_2 携帯電話が通じない。イコール仲間と連絡がとれない。かつ、救急車を呼べない・・・

ガイド中は些細な気の緩みから事故が起きる。安全管理上最低限伝えなければならないことは参加者全員理解されなければならない。

そのためには、プログラムスタート時の「全体説明」が不可欠だ。これでお客様は行動を決める。プログラムとガイドの良し悪しはこの「全体説明」で決まる。

2009年度 4月から本日までお会いしたお客様 3,346人 今のところけが人なし

2009年10月 3日 (土)

山中での寒さ対策

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10月での東北の山は、いつ雪が降ってもおかしくないし、氷点下になる。

ガイド中の事例
「寒い方は私にに声をかけて下さい。軍手と使い捨てカイロがありますから。」
何度も声をかけて、ようやく使っていただいた。軍手4双、カイロ3個。
団体の時はどうしても遠慮がちになる。生き抜くためには遠慮は無用。

 山中での寒さ対策

 お腹に使い捨てカイロを貼る(暖かい地方の方には使用法説明のこと)
 手袋・軍手を着用 (雨で濡れても効果あり)
 乾いたタオルを首に巻こう (首を濡らすと体温低下)  

日本気象協会  登山天気NEW!

2009年9月24日 (木)

福島県の避難小屋

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                吾妻連峰 谷地平避難小屋

     福島県公設避難小屋ウェブサイト

日帰り登山でも悪天候時などは、ぜひ休憩利用をしよう。入口ドアが重く動きにくいことがあるが、避難小屋に鍵がかかることはない。思い切ってドアを押そう。どうしても開かないなら積雪時用の入口もあるはずだ。

東北の山小屋は、無人の避難小屋が多い。そのために、利用者同士がマナーを守り小屋利用をしたい。

日本気象協会  登山天気NEW! 

2009年9月23日 (水)

山小屋泊まりのパッキング

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重量があるザックは腰に負担をかけないように高台の上で背負うと良い

縦走登山が敬遠される理由のひとつにザックの重さがある。行程、コース、体力次第でパッキングは変わるはずだ。

・水場があるかどうか  (あるか否かで2kgは違う)
・寒さと雨の予報     (濡れた時の着替えは重要)
・食事を楽しむのか   (アルコール類は基本的に重い)

軽い物を底から詰めるのが原則といわれる。これがなかなか難しい。自信がなければ同行者やガイドに見てもらうことをおススメしたい。

ザックの中で荷物がぐらついたり、不安定なだけで相当な体力を消耗する。登山者によってはグラム単位で装備チェックをするという。

快適さを求めるなら山小屋泊まりは不向きである。
経験と知恵で体力をカバーする。それゆえ登山は楽しいのだ。

2009年9月17日 (木)

山岳での突然死を防ごう

08092513 このところ登山中に急病で倒れるケースが目立つ。死に至ることもあり突然死と報道される。

 実は、山岳での死因は心筋梗塞(こうそく)の確率が高い。

いろいろな原因が考えられるが、涼しくなってきた9月の山で想定してみる。

●秋は寒暖の差が大きい。標高2,000mでは9月は氷点下になることがある。
●涼しいためにのどの渇きを覚えず水分補給量が少なくなる。
●涼しいために歩行ペースが上がる。

下山時に滑落、下山後に倒れる等の事例は脱水が原因で血液濃縮による心筋梗塞の可能性が高い。山で死んではならない。

  山で生き抜くために!

○のどが渇く前に水分をとる。糖分と塩分も補給。
○十分な睡眠をとる。
○お酒は控えめに。山小屋での深酒は厳禁。
○寒さ対策と同時に濡らさない工夫をする。
○ゆとりある登山計画を。

心筋梗塞は男性の方が発症しやすく、45歳くらいから気を付けるべきだといわれている。

さあ、楽しく山に登ろう

2009年9月11日 (金)

スズメバチ対策

090912 野山でスズメバチを見かけるようになりました。今の時期活動が活発になりますので注意しましょう。

野外活動にはリスクが伴います。常に対処を心がけて活動しましょう。

《スズメバチへの対処》

■黒い服は避ける  黒は襲ってくるものとみられる。ヒトを含む大型哺乳類の弱点が黒色部分であることから 

■しゃがむ (落雷、強風時にも効果あり)

■急な動きはしない  手ではらったり、急に向きを変えたりしない。巣を見たら静かに後ずさりして離れる。巣から離れるほど攻撃力は落ちる。

■香りの強いガム、キャンディーは口にしない

■香水や化粧品はつけない  香水には、しばしばスズメバチ類の警報フェロモンと同じ物質が含まれているからである

■刺されたらすぐ水洗い。ショック症状は数秒後に出るようです。あわてない!

■すぐ病院に行く

2009年7月21日 (火)

山で寒くなったとき

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亜高山帯針葉樹林にあるオオシラビソの球果

夏の磐梯山でも10℃以下になることがある。

どうすんの?  
(その時に思い出して下さい。できるものをどうぞ)

  • まず、みんなで集まりガイドに「寒い」と言いましょう

    ファスナーを上まであげましょう
    上着を着ましょう  (レイヤリング)
    カッパを着ましょう
    Tシャツでもいいから上から着ましょう
    軍手をしましょう
    使い捨てカイロを使いましょう
    背中にタオルを入れましょう
    背中に新聞紙を入れましょう
    濡れてたら外でも着替えましょう
    温かいものを飲みましょう

レイヤリングとは、いわゆる重ね着のことだ。
山での原則は「濡らさないこと。」汗をかけば肌の方から濡れてくる。

そのため、個々人の体温、気温、運動量に応じて調整しなければならない。

綿素材は山では不向きと言われている。
「着る物まで考えるのめんどうだ。」では、どうすれば・・・

ユニクロに行けば良いユニクロ・柳井会長がわれわれ登山者のために??様々なアイテムを品揃えしてくれている。

2009年7月18日 (土)

登山は危険だから山登りをしてはいけないのか?

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写真は風速10m/s以上、気温12℃以下

先日、この状況下の中で見かけ声をかけた方々

ひざを抱えコースを思案する登山者
(縦走予定は断念していただいた)
視界不良で不安になり下山ルートを確認してきた登山者
ふらつきながらも何とか大丈夫と笑顔を返してくれた

もう少しで遭難もありうる。
その時われわれは、半袖で笑いながら
「やっぱり安達太良山の稜線だねぇ-」と話していた。いいことではないが、自分自身も山のことも、わかった上での行動だ。

北海道・大雪山系の事故は残念でならない
私は、最期を見ていないから何も言わない
何人も、こうすれば良かったなどと言うことはできない

 寒かったと思う、怖かったと思う、生きたかったと思う
                                 合掌